韓国文化

韓国と北朝鮮の違いを探してみよう!南北統一は夢の話?

良くないイメージが強い北朝鮮

最近、弾道ミサイル発射やアメリカとの対立などで、何かと話題の北朝鮮。しかし歴史をよく知らない方の中には「韓国と北朝鮮は、結局同じ国なんでしょう?」と思っている人もいるのではないでしょうか。

確かにチマチョゴリは着ているし、食生活も似ていて言語も似ているので同じ国に見えますがいろいろ違いがあるのも確かです。そこで今回は韓国と北朝鮮の違いや、南北統一についてお話してみたいと思います。

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2017年現在韓国から一般の人が北朝鮮に行くことはできません。2005年までは北朝鮮にあるケソン工業団地などでは交流があったり、行き来ができていましたが2008年には政治上の問題で中止になりました。ただ、観光で国境に向かうことは可能です。

その国境が、日本人にも多く知られている【38度線】です。これは第二次世界大戦末期に朝鮮半島を横切る北緯38度線に引かれたアメリカ軍とソ連軍の分割占領ラインで、現在でも朝鮮半島を分断した国境になっています。この軍事境界線を観光するツアーは今でも行われています。

ソウルからバスなどで移動し、国境の中間地点「自由の家」にはラインが引かれているので、一歩だけ北朝鮮に足を踏み込むことも可能です。

南北方面にはDMZ(非武装地帯)があり、こちらも韓国の定番観光コースになっています。パスポートのチェックはもちろんのこと、マシンガンを持った兵士などが立っており、かなり緊迫感を味わうことができる観光コースです。ちなみに、ここでは水が美味しいことが有名でもあり、実際にそこでミネラルウォーターを販売しているのがちょっと驚きでした。

韓国と北朝鮮は南北統一を希望している?

多くの人の考え方があるので、一概には言えませんが昔の韓国では分断されたため会えなくなった離散家族も多くいたので「統一」を望む人が多く居ました。今でも「おじいちゃんの兄弟は北にいるらしい」という人も韓国にはいます。

でも、日本でもそうなのですが、戦後長くなってくると「統一」が難しいと実感している国民も多いようです。20代30代の人の中には「ドイツの統一後を見ると、北朝鮮と統一して国力が落ちるのは勘弁してほしい」という意見もあります。実際に社会主義と民主主義が統一されることの弊害が理解できるだけに「統一」は簡単ではないようです。

韓国と北朝鮮の違いは生活の豊かさ?

基本的に社会主義である北朝鮮と、民主主義の大韓民国は根本が違いますが、もっとわかりやすい庶民の違い調べてみました。

大韓航空機爆破事件(1987年11月29日に大韓航空の旅客機が偽造した日本人パスポートを使い日本人に成り済ました北朝鮮の工作員によって飛行中に爆破されたテロ事件)の実行犯である金賢姫の著書にその差が明らかに出ています。

彼女は北朝鮮でもエリートで、北朝鮮国内でも良い暮らしをしていたのですが、自分が北朝鮮でエリートだという意味で、韓国で取り調べを受けた際に「私の家は食用油を切らしたことがない」と証言したそうです。贅沢や裕福な家のキーワードとして「油」を連想するというのが実際の北朝鮮の食糧事情といえるでしょう。

また近年、北朝鮮に旅行をした日本人のブログも多く見ることはできますが、どれも「見せるための町」となるため実際の現地の生活とは程遠いようです。よくニュースで、北朝鮮の貧困の様子が取り上げられますよね?あの生活こそが、北朝鮮の実際の生活だと思ってもらえると分かりやすいかと思います。

韓国と北朝鮮のこれからの歴史はどうなるの?

この問題は大変難しく、大統領次第という部分が大きいようです。ただでさえ、韓国では大統領が定着しないため長い時間がかかりそうです。また、他国の干渉も多い両国がこれからどのような歴史を作っていくのか注目していくことになりそうですね。

韓国と北朝鮮は今後戦争をするのか?

先日、知人の韓国人と話している時に興味深い発言がありました。

「日本人が地震が毎日あってもあまり騒がないのと同じで、私たちは生まれた時から戦時中なので、ミサイルが発射されてもまたか。という程度です。日本がどうしてあんなに騒いでるのか不思議になることがある」

産まれた時から戦争をしているという韓国人の言葉は大変重く感じられる一言です。「南北統一」でない場合にも平和的な解決を祈るばかりです.

同じ半島にあって、言語も似ているこの二つの国ですが実際が韓国と日本より深い溝があると言わざるえません。特に韓国では年齢による「南北統一」問題への無関心は問題の一つになっています。

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