似ているようで似ていない点が多い韓国と日本
一番身近な外国、韓国と日本。欧米人の中には「ソウルと東京は同じだからどちらかに行けばいい」という声もよく聞きます。似ているようで、実は違うことも多いのが韓国と日本です。日本と韓国は似ているようでかなり違うところもあります。そんな違いを調べてみました。
【関連記事】
韓国と日本の文化の違いは?
日本と韓国の文化の違いは様々ですが、これからいくつか実例をあげて紹介したいと思います。例えば家。韓国では住宅事情が厳しいため結婚するまで一人暮らしをする人は日本よりも少ないのが特徴です。
日本ではシェアハウスが最近少しづつ増えてきましたが、韓国では地方から出てきた人が友人と家をシェアするのはごく普通です。そのため一生の中で一人暮らしをする人は日本よりはるかに少ないと言えるでしょう。
家族構成やグループ意識が強いのも韓国の特徴です。最近ではだいぶ理解されるようになりましたが、日本人の女性が一人で旅行に来ていると韓国の年配の人にとっては「一緒に旅行に行くお友達もいないかわいそうな子」と映るようです。
今でも地方のお店に行くと、一人で食事をする人に自主的にキムチを切ったりして正面に座りお付き合いするお店の世話焼き店員さん。というのは見られる風景です。日本人が一人で食事に行ったり、旅行に行く姿は韓国人からすると「個人主義」と映るようです。
韓国と日本の違い、政治では?
韓国と日本の違い、それでは政治のせかいではどうでしょうか。日本の場合には首相ですが、韓国は大統領です。韓国の大統領は大きな権限を持ち国会への予算提出権や法案の拒否権、公務員や大法院長(最高裁判所長官)らの任命権で行政と司法に影響力を持ち、軍に対しても国軍統帥権もあるので日本の三権分立制とは違いがあります。
これは韓国が北朝鮮と現在も休戦状態であることが一番の理由と言えるかもしれません。また政治的な話ではありませんが、韓国の大統領は歴代不幸な結末を迎えていることが多くこれも特徴です。少し紹介すると初代大統領李承晩は1960年の4月革命で国を追われ国外へ亡命、二代目尹潽善はクーデターにより任期満了前に辞任など最近の朴槿恵前大統領なども記憶に新しいところです。
韓国と日本の違い 生活習慣編
生活習慣や冠婚葬祭では、違いが確実に出ます。例えば結婚式、日本では招待客以外の人が結婚式に参列することはありません。でも韓国では招待されていない人が結婚式に参加することも珍しくありません。
初めて会った友人がとても気が合って仲良くなった時に「来週うちのお兄ちゃんの結婚式なんだけどおいでよ!」や、会社で初めて会った取引先の上司が「明日うちの娘の結婚式なんだ。おいで!」ということも珍しくもない招待です。韓国では招待状はあってもないようなもの。新郎新婦に結婚式で会ったというのもよくあることです。
また、日本にはない習慣としてチェサ、チュソクなどの先祖の霊を敬う習慣があります。日本のお盆は今ではほとんどお墓参りのみが主流ですが、韓国では本家に集まり法事を行います。そのため長男の嫁はかなりの重労働になります。最近では法事の商品を通販ですべてを代行してくれる会社もあるそうです。
韓国と日本の顔の違い
韓国人と日本人同じアジア人ですが、やはり特徴はあります。よく言われている韓国人の顔は一重まぶたで、切れ長の目が多いということ。最近では整形が一般的に多いのでこの特徴は見分けが難しいかもしれません。また頬骨が高くゴツゴツした顔が多いのですが、こちらも最近はあまり人気がないため整形で削っている人が多いようです。また、整形が一般的なために「かわいい顔」や「人気のある顔」が多くなる傾向があります。
韓国と日本の違い 海外の反応編
海外の人の中でも中国と日本と韓国の区別がつかない人は大勢います。その中で特徴的に韓国の人気を表すのは「K-POP」です。東南アジアの芸能雑誌には普通に韓国のアーティストの特集がされていますし、韓国ドラマも人気があります。アニメやオタク文化、ゲームなどが日本の「クールジャパン」と同じくらい人気があるものです。
韓国と日本の違い 歴史編
韓国と日本では歴史的な史観に大きな差があることは皆さんご存知のことでしょう。例えば豊臣秀吉の朝鮮出兵は日本からは出兵ですが、韓国からは「侵攻された」ことになります。そのため多くの感情が今でも残っていることは確かです。その中で、韓国人の人たちが評価する日本人もいます。
例えば朝鮮王朝の末期に日本の梨本宮家から嫁いだ、李方子妃は戦後日本国籍を喪失しますがその後韓国の障害児教育や在韓日本人の名誉会長を務め韓国の福祉に力を尽くした人です。方子の尽力は韓国国内でも好意的に受け止められており韓国からも戦後「牡丹勲章」が授与されています。
違いがあるから理解することで深まることもある
アジアの中で似ているといわれる日本と韓国ですが、実際には違うことも多いのは確かです。その違いを理解することでお互いの理解を深めてますます両国の信頼関係に繋がっていくといいですね。
【関連記事】