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韓国語「ウリ」は私たちの意味以外でも使う!正しい使い方を学ぼう

 

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「ウリ」は韓国語で「私たち」の意味

K-POPアイドルや韓国ドラマでもよく聞く韓国語「ウリ」。

「ウリ」は韓国語で「私たち」の意味で、ハングルでは「우리」と書きます。

発音に関しては、そのままカタカナ読みしても、ネイティブな韓国語と大差はありません。

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そんな、私たちを表す「ウリ」には、実は韓国特有の使い方があり、単に「私たち」の意味だけでは使用されない場合もあります。

そこで今回は、現在韓国留学中の筆者が、例文を見ながら韓国語「ウリ」についてご紹介!

「私たち」の意味以外で使用される「ウリ」についても詳しく解説していきます。

記事の後半では、「私の~」という所有を意味する韓国語「내(ネ)」との使い分け方についても分かりやすく説明しています。

韓国語「ウリ」を正しく使えるように、一緒に勉強していきましょう!

「ウリ」を使った例文

まずは、「私たち」を意味する「ウリ」の例文を見ていきましょう。

例文 우리는 학교에서 알게 됐어요.
カタカナ読み ウリヌン ハッキョエソ アルゲ ドェッソヨ
意味 私たちは学校で知り合いました。
例文 우리가 일본어 공부를 도와 줄게요.
カタカナ読み ウリガ イルボノ コンブルル トワジュルッケヨ
意味 私たちが日本語の勉強を手伝ってあげます。

上記の例文のように、「우리 (ウリ)」は日本語の「私たち」と同じような使い方で基本的にはOKです!

また、「私の○○」のように後ろに名詞を置きたいときは、「우리 (ウリ)○○」と表現します。

本来「우리의(ウリエ)」が「私たちの」の正しい形になりますが、「の」にあたる「의」は省略されることがほとんど。

むしろ「의」を入れてしまうと不自然に聞こえるので、この場合はそのまま「ウリ」を使うようにした方が無難です。

例文 우리 담임 선생님께서 다음 달에 결혼하신대.
カタカナ読み ウリ タミム ソンセンニムッケソ タウムッタレ キョロナシンデ
意味 私たちの担任の先生が来月に結婚なさるんだって。

丁寧に言う時の「ウリ」は「저희(チョイ)」を使う

この韓国語「ウリ」はため口であるため、年上の人と話すときや丁寧に使いたい場合には「ウリ」の謙譲語である「저희(チョイ)」を使います。

※「저희」は言いやすいように会話では「チョイ」と発音されますが、本来は「チョヒ」と読みます。

「ウリ」と言っても間違いではないのですが、会社や公共の場での使用はマナー違反なので、年上の人や丁寧に使いたいときには「チョイ」を使うようにするのが無難です。

「ウリ」には「私たち」以外の意味もある

冒頭でも申しましたが、韓国語「ウリ」は、「私たち」という意味以外でも使用されます。

実は「私たち」という意味以外の「ウリ」の方が使われる頻度が多く、韓国人にとっては生活する上でとても大事な言葉。

この「ウリ」には「私たちの」という複数の意味はなく、「私の~」「うちの~」のようなニュアンスで、自分の身近な人に「ウリ」をつけて呼ぶのです。

それは、集団意識や仲間意識を大事にする韓国の文化であり、自分の身近な人は自分の属する集団の大事な一員という認識をもっているから。

なんとも韓国っぽさを感じますよね。

では、ここからは韓国人がよく使う「私の~」という意味の「ウリ」を一つずつチェックしていきましょう!

家族に使う韓国語「ウリ」

韓国の人は必ずと言っていいほど家族に「ウリ」をつけて呼びます。

お母さんなら「우리 어머니(ウリ オモニ)」、お父さんであれば「우리 아버지(ウリ アボジ)」のように使います。

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基本的に家族に「ウリ」をつけるのは、相手に自分の家族を伝えるとき。

家族に「ウリ」をつけて言わない韓国人は見たことがないくらい、みんな「ウリ」をつけて呼んでいますよ!

やはり家族は集団の中でも一番身近で大切であることが見てとれますね!

例文 오늘 우리 언니가 대학교 시험 합격했어!
カタカナ読み オヌル ウリ オンニガ テハッキョ シホム ハプキョッケッソ
意味 今日私のお姉ちゃんが大学試験に合格したの!

友人に使う韓国語「ウリ」

韓国では、親しい友人にも「ウリ」をつけて呼びます。

仲の良さ、親密さを表すには、やはり「ウリ」は必要不可欠。

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友人を呼ぶときには、「ウリ」の後には名前をつけて、「우리 지영(ウリ ジヨン)」=ウリ ジヨン(名前)のように呼びます。

「ウリ」をつけて名前を呼ばれると、自分も仲間として認められたも同然。

私の経験なのですが、韓国人友達から「ウリ」をつけて呼ばれたときは、仲間として認められた感じがして、とても嬉しかったことを覚えています。

例文 우리 지영이가 유학으로 일본에 갔어.
カタカナ読み ウリ ジヨンイガ ユハグロ イルボネ ガッソ
意味 うちのジヨンが留学で日本に行ったよ。

恋人に使う韓国語「ウリ」


「ウリ」は恋人との間でも使われる言葉。

恋人間で使用される「ウリ」はカップルの親密度を表すようなもの。

仲の良いカップルだと「우리 오빠(ウリ オッパ)=私のお兄さん」、「우리 애기(ウリ エギ)=僕のベイビー」のようにお互いを呼び合います。

いくら恋人関係であっても、少し距離感があったりすると「ウリ」を使って呼び合わないので、親密さがいかに重要であるかがわかりますね。

カップルの場合、「ウリ」をつけて直接呼ぶときもあります。

例文 우리 애기~. 오늘도 예쁘네.
カタカナ読み ウリ エギ オヌルド イェップネ
意味 僕のベイビー。今日もきれいだね。

韓国人がよく使う「ウリナラ」

韓国の人たちは、「ウリナラ」という言葉をよく使用します。韓国ドラマや映画などでもよく聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。

「우리 나라(ウリナラ)」とは「私たちの国」、つまり「韓国」のこと。

「ウリナラ」と言う理由として、韓国は民族主義の人たちが多く植民地時代があった背景より、愛国心がとても強い国だからと言われています。

それは、韓国の国歌にも「ウリナラ」が入っているほど。

日本の人は日本のこと伝えるとき、「日本は~」「日本では~」と言うことが多いですよね。

それに比べて、韓国人との会話の仲で、韓国のことを「ウリナラ」と聞く割合は圧倒的に多いです。

また、冒頭部分で「ウリ」の謙譲語は「チョイ」であることをお伝えしましたが、「ウリナラ」は「チョイ ナラ」と言うことができません。

それは「チョイ」は謙譲語であるため、「チョイ ナラ」と言うと自分の国を下げていることになるから。

韓国の人たちは「ウリナラ」に誇りを持っているので、韓国のことを「チョイ ナラ」と言わないように注意しましょう。

例文 우리 나라에서는 김치가 유명해요.
カタカナ読み ウリ ナラエソヌン キムチガ ユミョンヘヨ
意味 私たちの国(韓国)ではキムチが有名です。

同意語「우리(ウリ)」と「내(ネ)」の使い分け方

 

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ここからは、韓国語「ウリ」と「내(ネ)」の使い分けをご紹介します。

「ウリ」には「私の、うちの」という意味があることを上記でも説明しましたが、同じような意味をもつ「私の~」を表す「내(ネ)」ではいけないのか?と思う方もいるかもしれませんね。

実は「ウリ」を使うか「ネ」を使うかで、意味が変わってくるので、使い分けることは必須。

わかりやすく「회사(フェサ)=会社」を例えに「ウリ」と「ネ」を分けて解説していきますね。

自分が所属している団体には「우리 (ウリ)」

「ウリ」を使うときは自分が団体に所属しているとき。

「私の会社」を「우리 회사(ウリ フェサ)」というと、会社に雇われていることを意味します。

つまり、自分自身のものではなくどこかの一員であるときに「ウリ」が使用されるのです。

例文 우리 회사에는 사원이 100명 있습니다.
カタカナ読み ウリ フェサエヌン サウォニ ペンミョン イッスムニダ
意味 私の会社には社員が100名います。
(※私が働いている会社の意)

自分が所有しているものには「내 (ネ)」

一方で自分が所有しているものや自分の物であることを強調したいときには「내 (ネ)」を使います。

「내 회사(ネ フェサ)」と言うと、自分が企業した会社、あるいは経営している会社を意味するのです。

「ネ」は他の誰でもない、自分のものであることを伝えたい時に使用しましょう。

例文 회사에서 인턴할래?
カタカナ読み ネ フェサエソ イントナルレ
意味 私の会社でインターンする?
(※私が起業した会社の意)

韓国語「ウリ」の意味を正しく覚えよう

今回は、韓国語「ウリ(우리)」についての使い方をご紹介しました。

「ウリ」は直訳すると「私たち」の意味ですが、親しい人に使うときは「私の」の意味となることも覚えておきましょう。

また、韓国人は日本人と異なり、自分の国を「ウリナラ」と呼び、これには愛国心を強く感じますよね。歴史的背景から来ている表現が興味深くも感じます。

韓国人の日常生活ではもちろん、韓国ドラマでもよく出てくる言葉なので、ぜひ活用してみてください。

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