先生の略「쌤」は親しくなったら使おう!
この投稿をInstagramで見る
「ソンセンニム」の省略語「쌤(ッセム)」は、とても親しい先生に使われたり、生徒同士で会話をする時に使われる言葉!
元々は若者の間で使われるスラングであったため、直接先生を呼ぶときに使用される言葉ではなかったのですが、最近は親しい先生に「ッセム」と呼ぶ生徒も多いんだそう。
また、先生自身も生徒たちに自ら「●●●ッセムだよ」と自己紹介することも。生徒にとっては親近感が沸きますよね!
「쌤(ッセム)」を使った例文をあげると、「쌤! 질문이 있어요!(ッセム!チルムニ イッソヨ:先生!質問があります!)」のように使われます。
先生の名前に「쌤(ッセム)」をつけて「●●쌤(ッセム)/●●先生」と呼ぶこともOK!
しかし、「ソンセンニム」は本来「~님(ニム)/~様」がつく立場が上の職業のため、いきなり「ッセム」と呼ぶのはとても失礼!
先生との心の距離が近くなるまでは、「ソンセンニム」と呼ぶようにしましょう。
注意すべき韓国語「先生」の使い方
この投稿をInstagramで見る
韓国語で「先生」を使うときに、注意すべきことがあります。
日本では「先生」と呼ばれる職業が、韓国では失礼な呼び方になってしまうことがあるんです。
また、日本では呼ばれることのない職業が、韓国では「先生」と呼ばれるパターンも。
呼び間違いがないように一緒に注意事項を確認していきましょう!
大学では「先生」と呼ばないのが一般的
韓国では大学の先生に対して「先生」と呼ぶことはほとんどありません。むしろ「先生」と呼ぶと失礼に当たることがあります。
日本の大学では、「○○先生」と呼ぶことが多いですよね。
しかし、大学の先生には「教授」という言葉を用いた、「교수님(キョスニム)/教授様」と呼ぶのが一般的!
学校関係の先生は、高校までは「ソンセンニム」、大学の先生は「キョスニム」と使い分けるので注意しましょう。
美容師は「先生」と呼ばれることがある
韓国では美容師が「先生」と呼ばれることがあります。日本では美容師を「先生」と呼ばないので、少し驚きますよね。
これは、韓国人の知り合いに聞いた話ですが、美容師という職業を先生と呼ぶのではなく、元々は美容師の間で部下がスタイリストの上司を「先生」と呼ぶことからきていると言っていました!
また、美容師だけでなくヘアメイクさんやトレーナーなども上記の理由から、「ソンセンニム」や「ッセム」と呼ばれます。
そして、K-POPアイドルたちもこれらの職業の方を「先生」と呼んでいる場合が多いです。
これも、いつもお世話になっている美容師さんやヘアメイクさんなどへ、尊敬の意を表した呼び方であると言えるでしょう。
実際にヘアサロンで美容師を指名するときには、「●●선생님으로 부탁드립니다.(●●ソンセンニムロ ブタッドゥリムニダ)/●●先生でお願いします。」のように表現してOK。
また、最近では「●●스타일이스트(スタイリスト)」「●●팀장님(ティムジャンニム)/チーム長」「●● 원장님(ウォンジャン)院長※ここでは店長の意」などと呼ばれることも多いです。
上下関係が厳しい韓国ならではの呼び方かなとも思いますが、日本でも「●●店長でお願いします」ということもありますよね。
そんな感覚で呼ばれているのだと思えば、納得ですね!
【例外】「先生」でなくても呼ばれる「ソンセンニム」
この投稿をInstagramで見る
実は例外として、先生ではない私たちも「ソンセンニム」と呼ばれることがあります。
「ソンセンニム」は知らない人に対しても呼ぶことができる言葉なのですが、この場合は「先生」という意味ではなく「あなた様」というニュアンス。
知らない人に声をかけるとき、敬意を表した呼び方として使用され、日常の中で例えると、コールセンターの人や警察官が私たちのことを「ソンセンニム」と呼びかけてくることがあるでしょう。
この場合は「先生」でなく、「あなた」という感覚で呼ばれているので、びっくりしなくても大丈夫です。
反対に、私たちも知らない人に対して「ソンセンニム」と呼べ、親の年齢以上くらいの人に対して呼びかけることができます。
しかし、実際は年配の方がよく使い、若い人たちはあまり使わない表現です。
「あなた様」の代わりになるからといって、むやみやたらには使わないようにするのが無難かもしれません。