日本と違う?韓国の葬式
みなさんは韓国ドラマで韓国のお葬式を目にしたことがありますか?日本でも、地域や場所によってお葬式のしきたりやマナーが違いますが、韓国と日本でもまた、違ったマナーがあるんです。
早速、韓国のお葬式について、ご紹介していきたいと思います。
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韓国の葬式の服装と白いリボンの意味
最初に韓国のお葬式に参列する場合の服装についてご紹介していきましょう。弔問客の場合は、お通夜の場合には地味な色の服装や普段着でも構いません。なるべく暗いカラーを選ぶのが常識ですね。
そして告別式では、日本と同じく黒の喪服を着用することが一般的となっています。但し、日本のように喪服(スーツ)に白いシャツに黒いネクタイというようなハッキリとした決まりはないため、中には黒い服で統一されている方も見かけます。女性も同様に日本と同じ喪服を想像してもらえると分かりやすいと思います。
そして弔問客ではなく、遺族の家族の場合には女性は白のチマチョゴリに白のゴム靴を履くのが一般的なマナーです。韓国ドラマでも見かけたことがある方もいると思いますが、女性で髪の毛に白いリボンを付けている方がいますよね?
これはおしゃれで付けているのではなく「喪章」の代わりです。男性の場合は、喪章をスーツの上に付けますが、女性は付ける場所がないので、代わりにリボン飾りを髪の毛に付けるようになっています。
韓国の葬式のしきたりやマナーをご紹介
日本では通常「2日間葬」が一般的ですが、韓国では「3日葬」が通常です。
1日目
- 故人に新しい服を着させて、白い布をかぶせてあげます。場合によっては、日本と同じくお化粧もします。
- 日本と同じく「喪中」や「忌中」と書いた紙を自宅の門や入口に貼って、提灯などを灯します。
- 故人の友人や同僚などに亡くなったことを知らせ、葬式の連絡や案内、そして葬儀での出納管理などの役割分担を決めます。
2日目
- 故人の体を綺麗に洗い(病院側で行う)、寿衣(スイ)と呼ばれる服を着せます。
- 故人の口の中に、水にふやかした生米を入れてあげます。
- この時点で亡くなってから24時間過ぎていれば、棺に安置します。この時、死体が動かないようにギュウギュウに布を詰めたり、宗教によっては数珠や聖書などを一緒に入れます。
- 故人の配偶者・直系子女・8等親以内の親族は正装し、弔問客を迎えます。
- 弔問客は基本的に24時間迎え入れる体制を整えておくため、安置所で寝る方もいらっしゃいます。
3日目
- 告別式をしたあと、棺を運び出します。
- その後、火葬か土葬を行い、納骨をします。
日本と大きく違う点は、韓国では未だに土葬が多いことですね。しかし、最近では火葬を行って、納骨堂や霊園に収めるケースも多く、これは地方にある先祖代々の土地ではなかなかお墓参りに行くことが出来ないというのも理由のようです。
また、日本では通夜の際に提供される食事と言えばお寿司が一般的であり、お弁当や煮物など簡単なものが出てきますよね。韓国では通夜の食事ではユッケジャンスープが定番です。
なぜユッケジャンスープなのかと言うと、大量に作っても色が変わらないというのが理由であり、その他にもユッケジャンの赤い色は悪鬼を追い払うと信じているためだと言われています。
日本と同様に葬儀に参列して帰ってきた時には塩で体を清めます。