最近、主にぼったくり被害が多いタクシーは、このような「ブラックの大型ワゴンタイプ」のタクシーです。
これらのタクシーは「コールバン」という貨物専用車であり、最近ではその車にメーターやランプを装着し、外観をタクシーのように見せかけて走っています。特に夜の東大門エリアや明洞エリアで多く見られます。
しかし、先にご紹介した「ジャンボタクシー」との見分けが分からない方も多いと思います。このタクシーの違いをはっきり見極めるのは「車のナンバープレート」です。
タクシーの場合はナンバープレートの最初の数字は「3」と決められていますが、コールバンの場合は「8」になっています。しかし、夜の暗い道でナンバープレートを見極められないという方は、車体の横の文字を見てみましょう。
タクシーの場合は車体に「TAXI」と表記されています。しかし、最近ではコールバンでも「TAXI」と書かれていることが多いので注意が必要です。
また、車体に会社名や会社のロゴマークが入っていない、そして「日本語できます」などの「日本語」表記があるタクシーにも注意が必要です。
これは「日本人を狙っている」とも取れるもので、同じく「中国語」などの文字がある場合にも「外国人を狙ったぼったくりタクシー」だと考えた方が良いです。
これらを全てクリアしており「このタクシーは安全だ!」と判断し、乗車した後もまだチェックするべきことがあります。まず、運転手さんの身分証が提示されているかを確認してください。通常は日本のタクシーと同様に、運転席の助手席側に身分証の提示がされています。もし身分証がない場合は「ぼったくり」の可能性があるので、すぐに降りましょう。
そして、次はメーターの確認です。ぼったくりタクシーでは「東大門まで50000ウォンね」など、いわゆる「金額相談」を持ちかけてくる場合が多いです。韓国のタクシーは日本のタクシーと同様に距離と時間で料金を計算されるため、このような金額相談があった場合は「ぼったくり」だと判断できます。メーターが下りていない場合は、絶対にすぐに降りるようにしてくださいね。
韓国のタクシーはアプリから予約が出来る!
日本でも最近、見かけるようになりましたが、韓国でも同様に「アプリからタクシー配車の予約が可能」になっています。
主なアプリは「カカオタクシー」や「Uber」などで、タクシーの配車を予約できる他にも、ドライバーの評価なども確認できるため、安心してタクシーを利用することができます。何分で来てくれるのかなども細かく表示されるようになっています。
しかし、現時点ではどのアプリも「韓国の電話番号」が必須になっているため、外国人観光客は基本的に使用できないシステムになっています。また、電話番号を持っている場合でも、翻訳機能などは備えられていないため「韓国語が完全に分かるレベル」くらいでないと、使用は難しいと思います。
このようなアプリが外国人観光客も気軽に利用できる環境であれば、もっと「ぼったくり被害」なども減って、みんなが安心してタクシーを利用できるようになりますよね。今後のアプリ開発に期待しましょう!
韓国でタクシーを安全に利用するために
この投稿をInstagramで見る
筆者も韓国旅行に行くと、以前はついタクシーを利用することが多かったです。「安いし、早いし、何より疲れているときはラクチン!」でした。ぼったくりの被害の他にも、夜間に変な場所に連れて行かれたりとか、悪質なぼったくりではないものの道をかなり遠回りされるなども、よく耳にします。
ぼったくりの被害や危険な目に遭わないようにする、一番の対策は極論ですが「タクシー以外の公共機関を利用する」これに尽きると思います。もちろん地下鉄への乗り降りや、場所によっては乗り換えなどでタクシーよりは大変ですが、安全に利用できます。そして料金も数分の1程度と格安です。
それでも大きな荷物などがあって「もう歩きたくない!」または「地下鉄からの場所が分からないのでタクシーで直接行きたい」という場合には、ホテルのフロントなどでタクシーを予約してもらうのがおすすめです。
タクシーの呼び出し料として1000ウォンがかかりますが、これはタクシーの運賃に上乗せされるのでホテルのフロントへ別料金を支払う必要はありません。ホテルが手配してくれるタクシーなので、安心感も違います。ぜひ、そのようなサービスも利用してみてください。
以上、韓国のタクシーについてまとめてみました。韓国旅行では、どうしても夜遊びも多くなり「終電を逃した!」という事も多いと思います。繁華街などでは「停車しているタクシー(客待ちタクシー)」には乗車しないようにし、少し歩いてでも、道を走っているタクシーを拾って乗車するようにしましょう。