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みなさんは韓国の世界遺産を訪れたことがありますか?
韓国旅行と言えば“ショッピング・グルメ・エステ”などのイメージが強いですが、実は韓国にも多くの世界遺産があります。今回は人気の高い世界遺産トップ3の詳細と共に、韓国の世界遺産12カ所を一挙にご紹介していこうと思います!
韓国にある世界遺産の地図と数
2017年4月現在、韓国には文化遺産が11カ所、自然遺産が1カ所、合計12カ所の世界遺産があります。アジアの中では中国・インド、そして日本に次ぐ4番目の多さとなっています。しかし、韓国王陵や支石基遺跡などは40を上回る数が国内に点在していますが、これはまとめて1つと数えられているため、実際に訪れるとなると、12カ所以上になります。
では、この世界遺産のは一体どのような場所や遺跡が登録されているのでしょうか?
韓国の世界遺産 一覧表
こちらは現在ユネスコに登録されている韓国の世界遺産の一覧表になります。
この中でも、日本からの観光客が多く訪れているのは、ソウル市内にあり、アクセスも良い「昌徳宮」や「宗廟」、またソウルから少し足を延ばして行くことの出来る「水原華城」なども人気があります。
通常、大きな遺産などは地方や山間部などに多くあるため、旅行と言ってもなかなか足を運ぶことは少ないのですが、韓国ソウルの街中にはいくつか世界遺産があるため、ショッピングやエステのついでに立ち寄れることも人気の秘密なのではないでしょうか?
また、ここ数年では韓国時代劇ドラマが多くの年齢層から愛されていることもあり、王妃たちの暮らしや家屋、城跡などを実際に見ることが出来るため、家族旅行などで訪れている方も多く見られます。実際に韓服を着て写真を撮ったり、昔の生活を体験できるような施設が併設されている場所もあります。「ただ見て楽しむ」だけではなく「体験できる」というのも人気の理由のひとつですね!
韓国を代表的する世界遺産 昌徳宮
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世界遺産のひとつとして、国内外の観光客が多く訪れる「昌徳宮(チャンドックン)」。こちらは韓国の数ある王宮の中で、一番長い間、王が生活したと言われている場所です。
1405年に朝鮮王朝第3代王・太宗によって景福宮(キョンボックン)の離宮として建てられ、当時は国家行事などが行われていました。1592年に壬辰倭乱で全焼したものの、のちの1611年に再建され、現在はその姿のまま残されています。
こちらの昌徳宮は、観光客に人気の仁寺洞(インサドン)や三清洞(サムチョンドン)などから徒歩で15分圏内と、とてもアクセスが良く、ショッピングの合間や散歩にも気軽に訪れることが出来ます。また、周辺には故宮をイメージしたカフェや家屋なども多く、最近ではおしゃれな写真を撮るために訪れる若者も多く見られます。
一般観覧が可能な“交代式”なども1日3回行われており、時間によっては日本語ガイドツアーも行われています。
昌徳宮(チャンドックン) アクセス:地下鉄3号線 安国駅より徒歩5分 定休:月曜日
韓国を代表する世界遺産 宗廟
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こちらは昌徳宮のすぐ隣にあり、朝鮮王朝歴代の王と王妃らの位牌が祀られている霊廟「宗廟(ジョンミョ)」。王族の魂が眠っているとされるこの場所は、その整然とした美しい建築に思わず息を飲んでしまいます。
毎年5月には朝鮮の王族である末裔一族により宗廟大祭が行われ、2001年にはこの大祭礼楽(祭礼を行うための音楽や踊りなど)も、ユネスコ世界無形遺産に登録されました。
こちらの「宗廟」も仁寺洞からほど近い位置にあるので、昌徳宮と合わせて観覧することをおすすめします。
宗廟(ジョンミョ) アクセス:地下鉄1・3・5号線 鐘路3街駅より徒歩5分 定休:火曜日
韓国を代表する世界遺産 水原華城
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ソウルから地下鉄で約1時間ほどの場所・水原市に位置する「水原華城(スウォンファソン)」。こちらは韓国旅行リピーターさんに特におすすめの世界遺産です。
1794年に着工し、2年9カ月をかけて完成した水原華城は、朝鮮王朝第22代正祖大王が亡き父への孝行のために建てたとされています。東西南北4つの門を中心に、水門や見張り台などが設置され、石とレンガを併用して作られた西洋の技術も見どころのひとつです。
全長5.7kmの一周を回る所要時間は2-3時間とされており、城内には観光列車も運行されています。歩き疲れてしまった際には、そちらを利用するのもおすすめです。
また「味付けカルビ」の発祥の地としても有名な水原。こちらの水原華城の外側には多くのビルや住宅などが立ち並んでおり、気軽に「水原カルビ」を楽しめるお店もたくさんあります。美味しい食事を楽しみながら、世界遺産を歩いてみるのも良いかもしれませんね。
その他の世界遺産を一挙にご紹介!
上記で紹介した他にも、いくつもの世界遺産がある韓国。すべての世界遺産を一挙にご紹介していこうと思います。
南漢山城
ソウル東南部の郊外にある南漢山に作られた城。三国時代の百済から新羅に建てられたと言われており、現在はソウル市民やソウル郊外の城南市・河南市に住む住民たちの憩いの場となっています。
石窟庵と仏国寺
山から切り出した石をドーム型に組んで造られた石窟庵と、韓国の6つの国宝を有する仏国寺。どちらも建国は新羅時代で、仏様の世界を現世に再現することを目的に建てられたと言い伝えられています。また、こちらの見どころはその建築技術の高さ!建築やデザインなどに興味のある方に特におすすめの世界遺産です。
海印寺大蔵経板殿
こちらは高麗王朝時代に、当時のモンゴルの侵入から国を守ろうと祈願して建てられた寺。その中にある仏教の経典の経板が八万大蔵板とされています。本にして6791冊になるという大蔵板。それらがすべて保管されているのが、ここ大蔵経板殿です。
慶州歴史地域
昔、新羅の首都であった慶州の歴史と文化などを伝えるいくつかの遺跡が、保存されているのがこちら慶州歴史地域。遺跡は大きく分けて5つに分けられており、その中に52の指定文化財も含まれています。
歴史的村落 河回村・良洞村
韓国を代表する氏族・両班の村(通称:貴族村)として知られる村落。どちらの村も韓国の氏族村の中では最も長い歴史を誇っており、現在も伝統的な風水の原則や儀式、礼儀作法などがそのまま受け継がれています。
百済歴史地区群
古代三国時代の1つである百済の王国が残した遺跡が、あちらこちらに点在している百済歴史地区群。忠清道と全羅道にある遺跡のうち、8つが世界遺産に登録されました。また、日本にも関連が深い百済の遺跡として、日本人観光客も多く訪れています。
支石基遺跡(コインドル遺跡)
世界的に分布した古代の石墓の一種であり、地域によって形態が違うとされる支石基(コインドル)。韓国にはその支石基が約30000余り残されています。その中でも世界遺産に登録されているのがコチャン・ファスン・カンファの三カ所の遺跡となります。
韓国王陵
朝鮮時代の歴代の王と王妃の墓がある韓国王陵。霊魂は先に紹介した「宗廟」に祀られ、肉体はこちらの「王陵」に葬られています。全部で44ある王陵は、すべてが綺麗な状態で維持されており、国の史跡に指定。その中でも40基が世界遺産に登録されています。
済州火山島と溶岩洞窟群
こちらは韓国で初めて登録された「世界自然遺産」であり、絶滅危惧種や稀少な動植物が生息していることから天然保護地域に指定されています。韓国のハワイとも呼ばれ、新婚旅行にも人気の済州島に位置し、火山の噴火によって流れ出た溶岩が地下を流れた際に形成された洞窟などを、見ることが出来ます。
以上、韓国の世界遺産についてお伝えしました。訪れたことのない遺産や地域など、観光旅行の際には、ぜひ行ってみてくださいね。きっと、新しい何かを発見できる良い機会になると思いますよ。