韓国のスプーンの歴史は?
日本と同じアジアのお箸文化の国、韓国ですが、お箸だけではなくスプーンもあるのはどうしてでしょう?
韓国料理を思い出してみると、スープやお鍋の種類が多いことに気づきます。それから混ぜることが多いと思いませんか?サムゲタン、ユッケジャン、テンジャンチゲ、ビビンバなど名前を聞いたことがあると思いますが、他にもスープやお鍋の種類があリます。
スープは素材をそのまま煮るため、旨味も栄養もスープの中に溶け出しています。韓国では酔い覚ましのスープもあるほどなので本当にスープの種類は多いのでしょうね。
韓国ではお碗を食卓に置いたまま食事をするので、そのお椀に口をつけて食べると少し変な姿勢になってしまいますし、綺麗ではないですよね。そのため、食卓に置いたまま、スープなどの汁物を食べるためにスプーンが使われるようになりました。汁物の中にご飯も入れてしまうこともあるのでやはりスプーンがあると食べやすいですよね。
いつ頃からステンレスのスプーンが使われたの?
今の食器はステンレス製ですが、このステンレスは1912年に発明され、イギリスでステンレス鋼”ステンレススティール”の愛称をつけ特許が取られました。そしてステンレスという名の由来になりました。
今のステンレス製の食器になっていったのは1960年代くらいではないか、ということです。
韓国歴史ドラマチャングムの誓いでは、食事シーンもたびたび登場し鉄製のスプーンや箸の使い方、その時代背景までチェックすることが出来ます。気になった方はぜひレンタルなどで観てみてくださいね!
韓国スプーンの柄(長さ)はなぜ長い?
韓国のスプーンは日本や他の国で使っているものに比べて柄が長いと思いませんか?なぜあんなに長いのでしょう?
韓国料理を見てみると、チゲ鍋や冷麺、ビビンバなどの1人分の食器でも底が深いですよね?底が深いものを食べる為に柄が長くなっていると聞きました。
また、チゲ鍋など熱いものを食べるときにも柄が短いと熱くて取れませんが、柄が長いと熱いお鍋でもすくって食べることが簡単になります。
それから、あの長さは、子供には長くて扱いにくいのでは?と思いますが、ちゃんと子供用のものは柄が短くなっていて、日本の子供用スプーンのように掴みやすくなっています。
お料理との関係で食器は変わる
日本ではお椀などを手に持ってお料理をいただくことがマナーですが、韓国はお椀やお皿も食卓に置いたままでお料理をいただくのがマナーです。
お料理を食卓に置いたまま汁物もいただくため、お箸の他にスプーンも使うようになった韓国。同じお箸文化圏ですが、お料理の種類やマナー、そして文化によって食器が変わっていくのは面白いですね。