キムチのない家はない?!韓国の独特な食文化
韓国料理の代表格「キムチ」。日本ではスーパーやお店などで「お金を払って」食べるものですが、韓国ではほとんどの料理の「無料おかず」として提供されており、自宅で1年分を漬ける方も多いです。
しかし、みなさんも知っているようにキムチで気になるのは「匂い」ですよね。ほんの少し冷蔵庫に入れて置いただけでも、冷蔵庫中に充満してしまうあの匂いはなかなか強烈!さらに容器を入れ替えようと思っても、またその容器に染み付く匂いが取れないため、ついつい買った状態のまま冷蔵庫で保存するという方も多いと思います。
そこで今回は韓国特有の文化である「キムチ冷蔵庫」をピックアップ!韓国の家庭の多くにあると言われているキムチ冷蔵庫について、詳しく見ていきましょう。
韓国ドラマで見かける「キムチ冷蔵庫」ってどんなもの?
韓国ドラマを見ていると、通常の食材が入った冷蔵庫の他に、もうひとつ大きな冷蔵庫が置いてあるのを見たことがある方もいるのではないでしょうか?特に家族ドラマでは度々登場していますね。
以前、まだ「キムチ冷蔵庫」の存在を知らなかった筆者は韓国ドラマの中で、とある一般家庭の奥さんが旦那さんと大喧嘩し「キムチ冷蔵庫がない家なんてうちだけよ!恥ずかしくて外も歩けない!」と怒鳴っているのを見て、非常に驚いた記憶があります。
そんなキムチ冷蔵庫ですが、その名の通り「キムチ専用の冷蔵庫」となっています。韓国では家庭でキムチを漬ける方はもちろん、スーパーで購入する方もいます。しかし、家庭で漬ける場合はおよそ1年分ものキムチを漬け、その種類も様々。キムチは発酵食品のため、常温保存することが出来ないので冷蔵庫が必要になります。
でも!問題なのがあの匂い。小さなパッケージですら匂いが強いのに、1年分となると…もう家中がキムチの匂いになりそうですよね。そこでキムチ冷蔵庫を使い、キムチだけはそこに保存しようというわけなんです。この冷蔵庫には細かい温度設定などが備わっており、日数や発酵温度を計算してくれるためキムチをいつでも最適な状態で保存することが可能です。
また、キムチだけに限らず他の匂いが強い調味料や食材などを保管することも出来ます。もちろん、飲み物などを入れてもOKですので、若い世代の方は「ひとり暮らし用の冷蔵庫」として使っている方も多いようですよ。
韓国のキムチ冷蔵庫そのお値段はおいくら?
気になるキムチ冷蔵庫のお値段ですが、一体いくらくらいするものなのでしょうか?ちなみに日本で一般家庭3~4人用の冷蔵庫を購入する場合、20万円もあれば非常に良い商品を購入することが出来ると思います。
調べてみたところ、韓国のキムチ冷蔵庫が主流になり始めた頃、価格は10万円以上していたようです。大きさは一般的な家庭用冷蔵庫と変わらず、高価でも「一家に一台」という世間の流れから飛ぶように売れていたのだとか!
しかし、現在はもっと低価格な冷蔵庫が主流になっており、一般家庭用より小さいサイズのキムチ冷蔵庫も人気があるようです。こちらは6万円~8万円ほどの価格となっています。
「キムチの保存のためにそんなにお金をかけるの?!」と思いがちですが、韓国では毎食ごとにキムチを食べる習慣があり、各家庭はキムチを大量に常備する必要があります。また「その家庭独自」の味を守っている方も多いため、ご年配になればなるほど、スーパーでキムチを購入することは少ないようです。
キムチ冷蔵庫の代用になる?韓国のタッパーをチェック!
韓国の一般家庭でも普及しているキムチ冷蔵庫。しかし、若い世代の方は「家に2台も冷蔵庫を置きたくない」「そこにお金をかけたくない」という方も多く、最近では食文化の多様化によって毎日キムチを食べないという方も増えてきているようです。
でも、急に食べたくなるのが「辛い物」なんですよね。そのため冷蔵庫に常備はしておきたい。でも、やっぱり保存に困ってしまう…という方におすすめなのが「キムチ用タッパー」です。
タッパーは日本でもお馴染みの「密閉容器」のことで、その多くはプラスチックで作られています。高い密閉力が売りの商品から、3つで100円ほどのプチプラタッパー、色柄が可愛いものまで本当に様々なものが販売されています。
しかし、プラスチックは非常に匂いが付きやすく、変色もしやすいです。キムチを入れたら、もうその後はキムチ専用にするしかないというくらい匂いがついてしまい、漂白剤でも落ちません。でも、韓国のキムチ用タッパーは「ステンレス」で出来ており、そんな問題はあっさりと解決してくれますよ。
ステンレスのタッパーはプラスチックに比べ、少しお値段は上がるものの非常に便利!ステンレスはお手入れもしやすく、匂い移りや変色が少ないのがメリットです。大きさも様々用意されており、最近では「キムチ用のカッター」が付属している商品まであります。大きな白菜キムチを株ごと購入する韓国ならではのシステムかもしれませんね!
ステンレスのタッパーは韓国では南大門などで購入が可能で、ロッテマートやEマート、ホームプラスのような大型スーパーではさらに低価格で販売されています。お土産にも喜ばれるので、気になった方はぜひチェックしてみましょう。