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「ミスター」で一世風靡したKARA!
日本のK-POPブームの火付け役であり、NHK紅白歌合戦にも出場したことのあるKARA。グループ名を聞いて懐かしいと思う人が多いのではないでしょうか。
2010年に日本で初のシングル「ミスター」を発売して、当時一世を風靡したKARAの現在がどうなっているか気になりませんか?KARAの現在の活動、メンバーの今、そして懐かしの曲などをまとめてみました。
まずはKARAの歴史から復習しよう!
KARAのメンバーの現状をご紹介する前に、まずはKARA自体のグループの結成から解散に至るまでの歴史を復習したいと思います。
結成当初は人気があまりなかったことや、ブレイクしたきっかけ、ヒット曲とメンバーの脱退&加入などをおさらいしていきたいと思います。
KARAのデビュー当時をご紹介
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KARAは2007年3月に4人組のガールズグループとして韓国でデビューしました。初期のメンバーは、パク・ギュリ、ハン・スンヨン、キム・ソンヒ、ニコルの4人です。
グループ名の「KARA」は、音調や拍子という意味を持つ韓国語「가락(カラッグ)」に、歓喜、甘いメロディーという意味のギリシャ語「χαρά (カラ)」を加えて、「音楽を通じて喜びを与えたい」という気持ちを込めて名付けらています。
2007年3月29日に韓国の音楽番組「M! Countdown」で「Break It」を初披露。同日に、1stアルバム「the First Bloooooming」を発表しています。
その後もシングル曲で活動を続けますが、同年9月に次のアルバムに向けて活動を一度中止。10ヶ月あまりグループとしての活動がない空白の期間を迎えます。この10ヵ月の間は、不調に終わったプロモーション活動もあり2007年の新人賞を逃しています。
ライバルグループ「少女時代」に先を越され、また、2008年2月末にメインボーカルであるキム・ソンヒが脱退(詳細は次)するなど不運が続きました。
KARAメンバーの脱退と加入
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2008年2月末に所属事務所がメインボーカルであったキム・ソンヒの脱退を突然発表しました。脱退理由は健康状態の悪化ですが、それに至るまでの経緯が色々あった模様です。
ソンヒは、両親から芸能活動に反対されていたものの、学業優先を条件にデビューをしています。しかし、多忙なスケジュールなどで勉学が疎かになるのではないかという不安やストレスによって体調が悪くなっていったそうです。
ソンヒの脱退後、所属事務所はKARAの今後について、メインボーカルとサブボーカルをMnetの公開オーディションで選抜して4月に5人組のグループとして活動を再開すると発表しました。
書類審査も含め、約6000人の候補者がいましたが、最終的にク・ハラとカン・ジヨンが残りました。そして、2008年7月24日に2人のメンバーが加わった5人組の新生KARAが誕生し、「Rock U」を「M! Countdown」で初披露してカムバックしています。
また、翌日に1stミニアルバム「1st Mini Album」を発表し、最初のアルバムプロモーションとは異なり、キュートで活発的なイメージを全面的に押し出し、この頃からバラエティ番組にも積極的に出演するようになりました。
KARAがついに大ブレイク!
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KARAが注目を集め始めたのは、2008年12月に初披露した2ndミニアルバム「Pretty Girl」からです。「Pretty Girl」のパフォーマンス中にハラが足を滑らせてニコルの足をふんでしまい、その時の「あ~」という声がそのまま放送されたというハプニングのおかげか、この曲でヒットチャート2位を獲得しました。
また、2009年2月には、アルバム「Pretty Girl」の1曲目の「하니(ハニー)」のアレンジ曲である「Honey」を初披露。歌謡番組のヒットチャートでKARAとして初の1位を獲得しています。
KARAのブレイク曲と言われているのが、2009年7月発表の新生KARAとして初のフルアルバム「Revolution」の収録曲「Wanna」と「Mr.」です。これまでのキュートなイメージを覆し、ウエストラインを強調したセクシーな衣装・振付と、ポップでダンスフルな曲調によって人気が爆発しました。
この楽曲によってメンバーが減量し、スタイリッシュになったことも人気が出た要因の一つです。なお、「Mr.」の振付の特徴であるヒップダンスは、メンバーのニコルが考えたものだそうです。このヒット曲によって、KARAは「Wonder Girls」や「少女時代」と共に、韓国の人気トップグル-プになりました。
2010年に日本デビュー
2010年8月には、日本第1弾のシングル「ミスター」を発売して日本デビューを果たしています。「ミスター」の振付の特徴である「ヒップダンス」が日本でも話題となり、一気に人気が出ました。
その後も、「ジャンピン」、「ジェットコースターラブ」、「GO GO サマー!」が次々に発表され、日本のオリコンでも常に上位を獲得する人気グループになりました。
KARAの人気曲を紹介
ここからはKARAの人気曲を詳しく紹介していきます。どれも日本で大人気になった曲ばかりです!
『GO GO サマー!』
- 売上枚数:230,813枚
- KARAシングル売上ランキング:1位
- 発売日:2011年6月29日
- オリコンランキング最高:2位
- タイアップ:LG Electronics「Optimus bright L-07C」CMソング
「GO GO サマー!」はKARAが日本で発売した4枚目のシングルです。初夏に発表したこちらの楽曲はタイトルの通り、夏を意識したとても爽やかな曲です。夏のワクワクした気持ちを歌にしており、 サビの部分はノリノリで夏を感じます。
サビ以外の部分はどこか懐かしい昭和のポップスに似た感じの雰囲気があります。POPなサウンドなので、昔の曲ですが古さは感じず、今でも夏に聞いて楽しめる曲になっています。
そして見どころの一つである、ダンスにも注目です。ダンスにパラパラを取り入れており、当時はカラパラと言われていました。懐かしさが増すポイントです。
MVも明るい太陽の元でメンバーたちがビーチで踊ったり遊んだりしている姿が、楽しい夏を思わせます。そして何と言っても可愛いのがメンバーのショートパンツ姿です。健康的な脚とショートパンツが夏のビーチにとてもあっています。
パラパラ以外のダンスも踊りやすく、誰でも真似できる感じになっています。「Oh,Oh,Oh~!」の所で両手を揃えて口を覆う振り付けは、K-POPっぽい振付ですが、KARAがこの振り付けをしているのが新鮮です。
『ジェットコースターラブ』
- 売上枚数:225,521枚
- KARAシングル売上ランキング:2位
- 発売日:2011年04月06日
- オリコンランキング最高:1位
- タイアップ:「エステティックTBC」CMソング
「ジェットコースターラブ」はKARAが日本で発売した3枚目のシングルです。こちらは日本でオリコン初1位を獲得した曲でした。それまでに発売された2枚のシングルは韓国での既発曲に日本語の歌詞を乗せたものでしたが、この曲は最初から日本語での歌唱を前提として作られた曲なのです。
さらっと聞きやすい 爽やかで元気になれる曲で、歌詞は可愛い女の子の恋心をジェットコースターに例えていて、サビは中毒性があるリズムになっています。この曲もKARAの明るさが全面に出ていて聴いているだけで楽しくなります。
MVの衣装も可愛く、セクシーな衣装のはずなのにKARAが着ると元気な女の子というイメージになります。サビの部分で両手をパタパタする「ペンギンダンス」がとても可愛いので必見です。
『ミスター』
- 売上枚数:144,856枚
- KARAシングル売上ランキング:4位
- 発売日:2010年08月11日
- オリコンランキング最高:5位
初の日本で発売したシングル「ミスター」です。当時、カラオケでヒップダンスを踊りながら歌った人が多いのではないでしょうか。なぜか女性だけでなく男性も盛り上げ曲として歌っていました。
キレキレのサビと、「ララララララ、ララララララ、ララララララ~」の曲調&ヒップダンスは中毒性がすごく、一度聴いたら耳に残ります。歌詞は友達以上恋人未満のMrへの激しい思いをつづったものになっています。
韓国語の曲を日本語に訳していますが、ところどころ韓国の表現が残っています。「トタトタ胸が、チャクチャク熱い」や「フルギフルギ願う、チャクチャクFeel Me」など当時は新鮮な表現で人気がありました。
MVもへそ出しのカッコいいパンツスタイルでキレキレのダンスを披露しているので見入ってしまう事間違いありません。
『ジャンピン』
「ジャンピン」- 売上枚数:119,727枚
- KARAシングル売上ランキング:6位
- 発売日:2010年11月10日
- オリコンランキング最高:5位
- タイアップ:CX系「めざましどようび」テーマ・ソング
「ジャンピン」はKARAが日本で発売した2枚目のシングルです。こちらのシングルもミスターに続いてカッコいいKARAのイメージを全面に出した楽曲になっています。歌詞は切ない恋心をつづっていますが、ハードな踊りとポップな曲調なので不思議と聴いていると元気になります。
こちらもサビの中毒性が高い曲です。そしてこちらは、「めざましどようび」のテーマソングになったため、当時ハマる人が続出しました。一度聴いたら頭から離れない曲なので、カラオケでも人気が高い曲でした。
MVもダンス&衣装がとてもかっこよく、メンバー全員顔は可愛いのですが、激しいダンスと曲調からカッコいいアイドルというイメージで定着しました。
またまた脱退と加入で新生KARAが誕生
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2013年9月に4thフルアルバム「Full Bloom」をリリースし、このアルバムが韓国国内では、ギュリ、スンヨン、ニコル、ハラ、ジヨンでのKARAの最後の作品になりました。それは、2014年1月16日をもって初期メンバーであるニコルが脱退したためです。
なお、ニコルが事務所と再契約しない意向を伝えている状態の中で、2013年12月31日に行われたMBC「2013歌謡大祭典」にてアルバムのタイトル曲「Damaged Lady」を含む4曲を披露しています。これが事実上、5人で行う最後のステージ披露となりました。
ニコルの表向きの脱退理由は、ソロ活動に力を入れたいという本人の希望ですが、実際の脱退理由は、所属事務所の不当待遇のためという噂があります。また、2期メンバーであるジヨンも同年4月5日の契約満了をもって脱退しています。
二人が脱退した後、KARAの新メンバーを選抜するオーディション番組「KARAプロジェクト」に参加したDSPメディアの練習生ホ・ヨンジが新メンバーに選ばれました。なお、ヨンジの実のお姉さんは韓国の人気アナウンサーです。
ヨンジを加えて4人体制の新生KARAが誕生し、2014年8月18日に新生KARAとして6thミニアルバム「DAY & NIGHT」をリリースしています。
2016年、KARA事実上の解散へ…
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2015年5月26日に7thミニアルバム「IN LOVE」をリリースするまでKARAはヒット曲を次々に出し、出す曲出す曲が歌番組で1位になる人気の中、衝撃の解散を迎えます。
2016年1月15日にギュリ、スンヨン、ハラが所属事務所との専属契約が終了し、再契約をしませんでした。契約満了日の2月2日より早めに満了が発表されています。一方、ヨンジは事務所に残り、DSP所属アーティストとして引き続き活動することになりました。
これにより、KARAは事実上の解散と報道されたのです。その後、ギュリ、スンヨン、ハラは別の所属事務所と専属契約を締結しています。日本でのKARAとして活動は2015年9月の全国ツアーが最後となっています。
なお、過去2011年に契約終了した所属事務所対して専属契約解除を申し入れたことがあり、その頃も話題になりました。その原因は、人気絶頂の2010年1月~6月の期間、メンバーの報酬が月に1万円しかもらえなかったという経緯があったからだそうです。
実際この問題はメンバーが裁判所に提訴するまでに発展し、最終的には事務所との和解というかたちで終わりましたが、その後メンバーの脱退と解散が続いたので、その背景に事務所側とのごたごたが関係していたのでしょう。