お父様の「아버님」はいつ使う?
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お父さんの最上級を表す韓国語「アボニム」。「お父様」という尊敬語にあたり、ハングルでは「아버님」と書きます。
発音はカタカナ読みでOKですが、「ボ」は上記「アボジ」で説明したように大きく口を開けて発音し、「ム」は口を閉じて発音するとネイティブに近づけます。
こちらの「アボニム」、自分のお父さんを呼ぶときに使うこともできなくはないのですが、「アボニム」と呼ぶケースはほぼありません。
ではどのシーンで使われるのでしょうか?
それは交際相手や義理のお父さんを呼ぶとき!相手のお父さんに敬意を示すためだと言われています。
男性が女性のお父さんに対して使用できますし、反対に女性が男性のお父さんに対して使うこともできます。
<アボニムを使った例文>
・아버님, 앞으로도 오래오래 건강하세요.
読み方:アボニム アプロド オレオレ コンガンハセヨ
意味:お父様、これからも長く元気でいてくださいね。
・아버님께서 편찮으신다고 하던데 지금은 괜찮으세요?
読み方:アボニムッケソ ピョンチャヌシンダゴ ハドンデ チグムン ケンチャヌセヨ?
意味:お父様が具合が悪いと聞きましたが、今は大丈夫ですか?
※「께서(ケソ)」は「~が」の尊敬語
しかし、「アボニム」を使用する際には注意が必要!
先ほどお伝えした「アボジ」や「アッパ」とは違って、自分のお父さんを相手に伝えるとき「우리 아버님(ウリ アボニム)」、「저희 아버님(チョヒ アボニム)」と言うと大変失礼になってしまいます!!
それは、自分の父親が相手の父親より偉いというニュアンスになってしまうからなのです。
例外として、旦那さんや奥さんのお父さんのことを他人へ話すときには、「우리(ウリ)」や「저희(チョヒ)」を使っても問題ありません。
<ウリ アボニムの例文>
・우리 아버님은 어디로 가셨어요?
読み方:ウリ アボニムン オディロ カショッソヨ
意味:私たちのお父様はどちらに行かれましたか?
<チョヒ アボニムの例文>
・저희 아버님은 항상 아이들과 놀아 주시고요.
読み方:チョヒ アボニムン ハンサン アイドゥルグァ ノラジュシゴヨ
意味:私たちのお父様はいつも子ども達と遊んでくださるんですよ。
そしてもう一つ例外として、親世代くらいの知らない人に対しても「アボニム」を使用する場合があります。
例えば、親世代の男性が道で転んだとき、「아버님 괜찮으세요?(アボニム ケンチャヌセヨ?)」=「お父さん、大丈夫ですか?」と言うことができます。
そのため、「アボニム」は使用する対象が誰かによって注意しないといけないことを覚えておきましょう。
父親の兄弟にも使う「アボジ」も覚えよう
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お父さんにだけでなく、実はお父さんの兄弟にも「アボジ」という言葉が使われます。
以下の表にまとめたので、確認していきましょう!
アボジ | アッパ | |
父の兄(既婚の場合) | 큰 아버지(クン アボジ) | 큰 아빠(クン アッパ) |
父の弟(既婚の場合) | 작은 아버지(チャグン アボジ) | 작은 아빠(チャグン アッパ) |
父の兄弟(未婚の場合) | 삼촌(サムチョン) | 삼촌(サムチョン) |
- お父さんの兄(伯父)を「큰 아버지(クン アボジ)」または「큰 아빠(クン アッパ)」
- 弟(叔父)を「작은 아버지(チャグン アボジ)」または「작은 아빠(チャグン アッパ)」
と呼びます。「クン アッパ」、「チャグン アッパ」は主に子ども達がよく使う呼び方です。
しかし、幼い頃から親しく親戚同士の距離感が近い場合は、大人になっても「クン アッパ」、「チャグン アッパ」と呼ぶこともあります。
一方で、母親の兄弟には「큰 아버지(クン アボジ)」、「작은 아버지(チャグン アボジ)」は使わず、「외삼촌(ウェサムチョン)」と呼ぶので注意しましょう。
また、未婚者であるお父さんの兄弟には、「삼촌(サムチョン)」という韓国語が使用されます。
「삼촌(サムチョン)」は既婚者であっても使える言葉ですが、「큰 아버지/아빠(クン アボジ/アッパ)」「작은 아버지/아빠(チャグン アボジ/アッパ)」は既婚している兄弟にしか使用できないことを覚えておいてくださいね。
<クンアボジ・チャグンアボジを使った例文>
・우리 큰 아버지는 의사예요.
読み方:ウリ クンアボジヌン ウィサエヨ
意味:私たちの伯父さん(父の兄)は医者です。
・우리 작은 아빠는 딸이 있어요.
読み方:ウリ チャグン アッパヌン ッタリ イッソヨ
意味:私たちの叔父さん(父の弟)は娘さんがいます。
お父さんの韓国語の使い分けをマスターしよう!
今回は、韓国語「お父さん」の正しい使い方について詳しくご紹介しました。
「お父さん」はハングルで「아버지」と書き、「アボジ」と発音します。
また、「アボジ」、「アッパ」、「アボニム」の3種類があり、状況に応じて使い分けることを覚えておいてくださいね!
他にも、「クンアボジ、チャグンアボジ」というように、父方のおじを呼ぶ際には「アボジ」という単語が使われることも学びました。
「お父さん、パパ」など日本と似ている呼び方もあれば、「お父様、おじさん」という日本とは違った使い方をする単語もありますので、混乱しないようにしっかりマスターしておきましょう。