DMZの様子が鮮明に描かれている韓国映画とは？
韓国旅行に訪れても、なかなか行く機会のないDMZ。このエリアが特に危険であったり、訪れただけで何か起こる！という場所では決してないのですが、何となく「行きたーい！」とはならない場所でもありますね。でも、どんな場所なのかは知りたい！そんな方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、DMZのリアルな実情を知ることが出来る映画「DMZ 非武装地帯 追憶の三十八度線」です。
2004年に公開されたこの韓国映画は、主演を歌手であり俳優のキム・ジョンフン（歌手活動ではジョンフン名義）が務めています。この作品は監督の自伝が原作となっており、DMZで相次いで地下トンネルが見つかり、南北（韓国・北朝鮮）兵士の交戦が頻繁に起きていた1970年代末の最前方の捜索隊が鮮明に描かれています。
作家志望の映画青年がDMZに駐屯する部隊に入隊、連日過酷な訓練に励む姿。上官からのいわゆる「いじめ」に苦しみ、やがて特殊部隊「捜索隊」に転属する過程。1979年10月のある日、部隊に朴正煕韓国大統領が暗殺されたという衝撃のニュースが流れたときのリアルな臨場感まで観ることが出来ます。
また、韓国内で「大統領不在の無政府状態」が続き、その混乱に乗じて北の精鋭部隊がついに国境を突破して南進を開始するというストーリーは、韓国と北朝鮮の情勢に詳しくない方でも手に汗にぎるハラハラなストーリーとなっています。
日本でも映画館で公開されており、現在はDVDレンタルも可能とのことなので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
これも韓国土産？DMZで購入できるミネラルウォーターがあった！
さて、そんな韓国のDMZですが「自然が豊かなこと」も有名だと、冒頭でご紹介しましたね。DMZの周辺ではロッテ七星飲料から「DMZナチュラルミネラルウォーター」と称したミネラルウォーターも販売されてるんです。
このミネラルウォーターは実際にDMZ周辺で採取されているミネラルウォーターで、500mlのペットボトルのパッケージには「有刺鉄線」が描かれています。これもまた「軍事境界線」を連想させますね。
「人間でも触れられない大自然」をキャッチフレーズにしているミネラルウォーターは、ごく普通のお水。日本人にも飲みやすい「軟水」のため、そのまま飲んでもお料理に使ってもOKな新鮮なお水となっています。
ソウル市内などでも大手のスーパーなどで販売されることがあるようですが、誰もが飲む「お水」ですので、ちょっとしたお土産にしても喜ばれると思います。
韓国と北朝鮮の平和的解決を望みましょう
「南北分断状態」にあることで、祖父母だけが北朝鮮に残されていたり、家族がバラバラになってしまった方も居ると言われている韓国。すでに「ふたつの国」となってしまっているため、すぐに統一できる望みは薄いのかもしれませんが、いつか平和的解決する日が訪れることを願っています。