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約2年間の辛抱…
韓国の男性にとって避けては通れない兵役義務。2PMは2019年5月に除隊したテギョンを除いて、現在4人が服務中です。
2019年7月時点、現役服務中のメンバーの兵役情報、除隊時期、そして気になる2PMの完全復活がいつになるのか?徹底的に調べてみました!
韓国のアイドルには付き物の『兵役』とは
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日本には無い制度、兵役とはそもそもどのような制度なのでしょうか?
朝鮮戦争(1950-1953)により、朝鮮半島は南北に分断されました。緊張状態は今も続いています。こうした背景から、すべての韓国の成人男性には、一定期間軍隊に所属し国防の義務を遂行する兵役義務が課せられています。
そのため韓国には徴兵制度が敷かれていて、満18歳で徴兵検査対象者となり、満19歳になる年に兵役判定の検査を受けます。身長と体重、視力により1~7級にわけられ、1-5級は兵役につき、6、7級は免除となります。
実際の軍隊服務期間を「現役」または「補充役」、除隊後の8年間を「予備役(予備軍)」、それから40歳までを「民防衛」と言い、20歳で入隊した場合約20年間の服務義務を全うするのが、韓国の徴兵制度です。
約2年間の軍隊服務期間が終わって日常に戻っても、予備役、民防衛として40歳まで義務は続きます。
短縮された!兵役期間
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2018年9月、文在寅(ムン・ジェイン)政権が兵役期間の短縮を閣議で決定し、10月から段階的に兵役期間が短くなっています。
具体的には、
- 陸軍の兵役期間が21ヶ月から18ヶ月になる
- 社会服務要員の兵役期間は24ヶ月から21ヶ月になる
- 兵役に入った時期によって兵役期間が不公平にならないように段階的に実施される
という実施方法で、完全実施は2020年6月15日以降に入隊した人から行なわれます。単純に考えて、兵役期間が約3ヶ月ほど短くなり、1年半になるようですね。現在服務中の兵士に対しては、2017年1月3日以降に入隊した兵士が兵役期間短縮の対象者となります。
具体的な短縮方法は、2018年10月から2週間に1日ずつの割合で兵役期間を短くしていくという方式です。ちょっと面倒ですが、この計算方式によって、服務中の対象者の除隊日を算出します。
いつまでに入隊しなければならないの?
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韓国の年齢の数え方は数え年が一般的ですが、兵役に行く年齢の数え方は「満」での年齢が適応されます。この「満」での年齢は、日本と同じ数え方になります。
韓国の兵役に行く年齢は満19歳からと決められていて、男性が満19歳になる年に兵役判定の検査を受け、心身ともに異常がなければ入隊するという流れです。兵役における年齢の計算方法は独特です。「現在年-出生年」が1月1日から12月31日まで適用されます。
例として、1990年生まれであれば、「2019-1990=29」歳となり、誕生日にかかわらず2019年はずっと29歳と計算されます。
1989年生まれであれば、2019年の1月1日から12月31日までが兵役年齢で30歳の扱いとなります。つまり、どんなに延期しても2019年中にはかならず兵役に行かなければなりません。
兵役はどんなことをする?
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兵役中、兵士たちは具体的にどんな生活を送っているのでしょうか?
検査と判定を受けたすべての兵役義務者は、正式に配属される前に新兵訓練所で基本軍事訓練を受けます。芸能人入隊のニュースでよく報道される「○○訓練所入所」というのはこのことです。
基本軍事訓練では射撃や手榴弾の扱い方、行軍などの特訓を行います。また、軍人としての作法を学ぶため、制式訓練(敬礼や歩き方など、軍人としての基本動作)も行われます。
5週間の軍事基本訓練を終えた後、いよいよ軍の部隊に配属されます。韓国には陸軍、海軍、空軍、海兵隊と4つの部隊があり、戦争や危機状態を想定した厳しい軍事訓練とともに、通信、料理、運転、広報、憲兵、夜間警備など各自の任務を遂行します。
他にも現役であれば警察広報団を含む義務警察、軍楽隊、また補充役の社会服務要員など、服務形態は多岐に渡っています。服務形態の幅広さに驚きです。
日常生活としては「体育会系の部活の合宿が、2年間続く感じ」という表現が1番しっくりきているのではないかと思います。まさに男の世界ですね。